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コンテナクレーンの電力消費モデルの構築と電力消費原単位

国総研資料 NO.0214 2005.05

執筆者鈴木 武
所属沿岸海洋研究部  沿岸域システム研究室

要旨

大量の物質輸送等の港湾活動は、多くの物質・エネルギーを消費し、環境に
付加を与えるため、その削減に努力が求められる。削減を実現していくため
には、様々な港湾活動に伴う物質・エネルギーの消費を精度良く把握できる
ことが必要である。そのためには手法整備の一環として、コンテナクレーン
の荷役動作を模擬し、その結果を基にコンテナクレーンの消費電力量を推計
する数値モデルを作成した。電力消費モデルを用いて推計した値と実測値を
比較し、作成したモデルがコンテナクレーンの消費量をかなり精度良く推計
することを確認した。次に、Panamax型、Post Panamax型およびSuper 
Panamax型のコンテナ船とコンテナクレーンを想定し、作成した電力消費モデ
ルを用いて、コンテナクレーンの電力消費原単位を算出した。
また、同モデルを用いて、クレーンの諸元や荷役じょうけんをそれぞれ変化
させた場合の電力消費原単位の変化率を算出した。電力消費原単位の減少に
たいする感度が高かったのは、吊具重量の低減、コンテナ重量の増大、電気
効率と機械効率の向上、ロープ扱き等の抵抗の低減、ツインリフトの採用、
巻加速度の増大、最大横行速度の低減であった。

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