国総研資料

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中国の沿岸海洋管理制度の現状及び課題

国総研資料 NO.0326 2006.09

執筆者ザイ国方,鈴木武
所属沿岸海洋研究部  沿岸域システム研究室

要旨

1992年の地球サミットで採択された行動計画アジェンダ21以後,国際的に沿
岸域の統合管理や持続可能な開発に対する取り組みが盛んになっている.こ
れまで中国の取り組んできた様々な海岸管理・事業の実態についての情報は
部分的には提供されてきたが,全体的視点からこれらの情報を収集・整理す
ることはなされてこなかったのが実状である.本研究の目的は,中国におけ
る沿岸域の経済開発および沿岸域の管理制度について,文献整理および聞き
取り調査などを用いて,その歴史,直近の動向,そして今後の方向性を系統
的に整理することである.それによって,沿岸域利用の最適化を考え,今後
の沿岸域管理のあるべき戦略を検討するための参考情報を提供する.中国の
沿岸・海洋管理は,国家行政管理組織の中に重要な位置をしていること,沿
岸・海洋開発・管理は統合化していること,法制度の整備が着々進んでいる
こと,経済的原理に基づいて沿岸海洋管理を強化していること,IT技術を活
用した沿岸・海洋管理システムで管理技術を高めていること,中央政府と地
方政府と連携して沿岸・海洋の資源・環境を利用・保護していることが分か
った.

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