国総研資料

一覧へ戻る

韓国釜山港周辺における国際海上コンテナ用トレーラの通行実態とわが国に与える示唆

国総研資料 NO.0349 2006.11

執筆者柴崎隆一,渡部富博,越智大介
所属港湾研究部  港湾システム研究室

要旨

我が国における国際海上コンテナの国内輸送は,セミトレーラなどによる自
動車輸送が全体の95%以上を占めていることからもわかるように,国際海上
貨物の効率的な輸送を実現するためには,港湾整備だけに着目するのではな
く,港湾と道路の連携を考慮した効果的なプロジェクトを行うことが必要で
ある.そして,そのようなプロジェクトの評価を行うためには,国際海上貨
物の国内流動実態と港湾選択行動を解明したうえで,国際海上貨物の輸送経
路・積卸港湾選択モデルを構築する必要がある.このような認識に基づき,
筆者らはこれまでに,国際海上コンテナ用セミトレーラ連結車の通行上のボ
トルネック箇所の抽出および最小時間費用経路に基づく迂回輸送の損失の算
出や,国際海上コンテナ用セミトレーラ連結車に対象を絞った交通量調査に
基づく距離帯別の時間交通量や高速利用率についての比較考察を行ってき
た.本研究は,これら一連の研究をさらに発展させ,同様の調査を韓国釜山
港周辺でも実施してその結果を整理し,わが国の実態と比較することで,わ
が国における国際海上コンテナの国内輸送に関する課題(示唆)を抽出する
ものである.

一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.