国際輸送に関する事例収集及び研究開発(国際物流モデルの構築)

 近年、経済のグローバル化がますます進展し、これに伴い、わが国を含む世界の各国間の国際貿易がますます活発になっています。また、輸送器としてのコンテナが世界中に普及し、世界中で国際海上コンテナ輸送が成長するとともに、国際コンテナ港湾を結節点とし、トレーラーや鉄道、内航水運といった内陸(背後)輸送ネットワークを含めた、インターモーダル輸送ネットワークの構築が進んでいます。
 そこで、国際業務研究室では、世界各地域、特にわが国が日頃支援を行っているアジア・アフリカ・中南米・大洋州等の発展途上国を中心に、海上および陸上を含むインターモーダル国際物流ネットワークの現況や将来動向について情報を収集するとともに、これらの地域にフォーカスしつつ世界的な貨物流動も考慮した国際貨物の動きを定量的に再現するモデルを構築し、港湾投資などのインフラ政策が貨物流動に与える影響のシミュレーションなどを行っています。⇒活動報告のページ

 現在実施している地域・テーマは以下の通りです。

(1)南アジア地域(インド、スリランカ、バングラデシュ、パキスタン)を対象とした国際物流シミュレーション

(2)大洋州島嶼地域を対象とした国際物流シミュレーション(科研費課題の分担)

(3)東アジア~欧州地域間の国際貨物輸送を対象とした各輸送ルート(スエズ運河ルート、北極海航路、パナマ運河ルート、シベリア/チャイナランドブリッジ、航空輸送)の現況把握と輸送ルート選択のモデル化(科研費課題)

⇒ワンデーセミナー
「東アジア=欧州間マルチモード国際物流の現状と展望~北極海航路・ランドブリッジ・スエズ運河~」


⇒科研費課題紹介のページ(作成中)

(4)アセアン地域を対象とした国際物流シミュレーション(メコン下流域,アセアン全域)