海洋短波レーダの概要

本研究で使用している海洋短波レーダ(HFレーダ)は、 短波帯の電波を用いて遠隔地より海面の流れや波を観測するリモートセンシングの機器であり、その原理は、Crombie (1955) により発見され、Barrick (1972)らによって実用化されました。

その測定原理を図に示します

実際のHFレーダによる受信信号を拡大すると、このように見えます。

この信号を距離毎、方向毎に処理して海面の流れを計るのです。

このHFレーダは、
周波数24.5(24.465-24.565)MHz
ピーク出力100 W
電波形式FMICW方式
ビーム方式ナロービーム
アンテナ反射器付きダイポール
視程距離84 km
分解能距離 1.5 km、角度 7.5 度
設置面積60 m x 10 m
という性能を持っています。
アンテナ部 送受信部