平成27年9月1日
「諸外国の主要空港の比較」をまとめました。
1. 背景
アジア等の新興国における航空需要の増大と、それに伴う空港間の競争が激しさを増す中で、諸外国の空港の特性を分析するため、日本を含めた各国の主要空港間で、定期便等の航空ネットワークを整理し、各国の空港における特徴を比較したものです。
なお、当該比較結果は、各国及び各空港経営会社のHP公表資料等を基に作成しています。また、就航都市数は2015年6月時点で、定期旅客便の直行便が就航している都市数を集計しています。
2. 比較概要
@ 発着回数・旅客数
2011年と2013年の統計を比較すると、旅客数、発着回数共に概ね増加傾向にありますが、北米、ヨーロッパに比べてアジア、中東の増加率が大きくなっています。また、東京について見ると、発着回数あたりの旅客数が多く、他の空港に比べて大型機への依存傾向が強いと考えられます。
A就航都市数
東京は、ソウル、香港、上海に比べてアジアへの就航都市数が少なく、アジア地域における競争力が弱いと言えます。また、北京、上海、ニューヨークと比較すると、国際線に対する国内線の割合が小さいと言えます。
BC出発便数及び出発座席数
東京に関してはアジア路線の競争力は比較的弱いものの、北米路線では他のアジア諸国と比較して1.5〜2倍の輸送力を有し、アジア―北米間のハブ空港として強い競争力を持つと言えます。
まとめ結果はこちら(pdf形式)
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